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「Excelの動作が重い」「マクロの実行に時間がかかる」と感じて、パソコンの買い替えを考えていませんか。Excelは用途によって必要な性能が大きく変わるため、スペックの見方を知らないと、高すぎる機種や性能不足の機種を選んでしまいがちです。
この記事では、Excel・VBA向けパソコンの選び方を、メモリ・CPU・SSDの目安とあわせて解説します。買い替えの前にできる対策や、ノートPCとミニPCの違いも紹介します。
Excelが重くなる原因は?パソコンの性能だけではない
Excelが重くなる原因は、大きく2つに分けられます。
- パソコンの性能不足:メモリが足りない、ストレージが遅いなど
- ファイルやマクロの作りの問題:数式が多すぎる、画面更新を止めずに大量処理しているなど
後者が原因の場合、パソコンを買い替えても改善しないことがあります。まずは次の章の対策を試し、それでも重いときに買い替えを検討するのがおすすめです。
買い替え前に試したいマクロの高速化
大量のデータを処理するマクロは、画面更新と自動計算を止めるだけで速くなることがあります。
Sub 高速化して処理を実行()
Dim i As Long
' 画面更新・自動計算・イベントを止める
Application.ScreenUpdating = False
Application.Calculation = xlCalculationManual
Application.EnableEvents = False
' 大量のセルを書き換える処理(例)
For i = 1 To 10000
Cells(i, 1).Value = i
Next i
' 設定を元に戻す
Application.EnableEvents = True
Application.Calculation = xlCalculationAutomatic
Application.ScreenUpdating = True
End Sub
コードの解説:処理の前に画面更新・自動計算・イベントを止め、処理後に元へ戻しています。途中でエラーが起きると設定が戻らないため、実務ではOn Errorで必ず元に戻す処理を入れてください。
Excel・VBA向けパソコンの選び方4つのポイント
1. メモリ:16GBが目安
Microsoftが公開しているExcelの最小要件は、64ビット版Windowsで4GBのメモリです。ただし、これは「動作する最低ライン」であり、ほかのアプリを同時に開く実務では余裕がありません。
2026年時点では、16GBを標準的な目安とする解説が多く見られます。大きなブックや複数のOfficeソフトを同時に使う方は、16GB以上を選ぶと安心です。
2. ストレージ:SSDを選ぶ
ファイルの読み込みや保存の速さは、ストレージで決まります。HDDではなくSSDを選びましょう。容量は、データや動画の保存量に合わせて決めます。
3. CPU:メモリとSSDの次に確認する
CPUは、シートが大きく数式が複雑になるほど重要になります。ただし、一般的な事務作業や学習用途であれば、最上位のCPUは不要です。まずメモリとSSDを確認し、次にCPUを検討するほうが、費用対効果が高くなります。
4. Excelのビット数:64ビット版かを確認する
大きなデータを扱うなら、64ビット版のExcelが基本です。32ビット版は、使えるメモリに制限があります。なお、古いアドインや外部ライブラリが32ビット版前提のこともあるので、業務で使うファイルとの相性も確認してください。
ノートPCとミニPCの違い
どちらを選ぶかは、使う場所によって決まります。
| 項目 | ノートPC | ミニPC |
|---|---|---|
| 向いている場所 | 外出先・複数の部屋 | 自宅や職場の固定の机 |
| 画面・キーボード | 本体に内蔵 | 別途用意が必要 |
| 設置スペース | 少ない | とても少ない |
| 選び方のコツ | バッテリーと重さも確認 | モニターとの接続端子を確認 |
出張や持ち歩きがない方は、同じ予算でも性能を出しやすいミニPCが選択肢になります。モニターやキーボードは、当ブログの「VBA作業が快適になるPC周辺機器完全ガイド」も参考にしてください。
【ノートPC】Excel・VBAにおすすめの2モデル
外出先でも使いたい方や、1台で完結させたい方は、ノートPCが向いています。上で解説したとおり、メモリ16GB以上・SSD搭載のモデルから選びましょう。
| モデル | CPU | メモリ | SSD | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| HP OmniBook 3 14 | Ryzen 5 230など | 16GB | 256GB/512GB | 14.0型の2K IPS液晶 |
| Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10 | Ryzen 5 7535HS | 16GB | 512GB | 14.0インチのWUXGA IPS液晶 |
HP OmniBook 3 14
14.0型の2K IPS液晶を搭載した、14インチのノートPCです。CPUはRyzen 5 230などが選べ、メモリは16GBです。Windows 11 Homeを搭載し、Officeは選択できる販売ページになっています。
SSDは256GBと512GBの両方が同じページに並んでいます。 データや資料を多く保存する方は、購入時に512GBの構成を選んでください。
Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 10
AMD Ryzen 5 7535HS、メモリ16GB、SSD 512GBの構成で販売されている、14.0インチのノートPCです。液晶はWUXGA(1920×1200)のIPSで、Microsoft Office 2024を搭載した構成も選べます。保証は1年と3年から選択できます。
本記事の選び方の基準(メモリ16GB以上・SSD)を、そのまま満たした構成です。Excelが付属する構成かどうかは、購入前にページで確認してください。
【ミニPC】Excel・VBAにおすすめの3モデル
自宅や職場の机で使うなら、省スペースで価格を抑えやすいミニPCが選択肢になります。モニターとキーボードは別に必要なので、手持ちの機器と接続端子が合うか確認してください。
| モデル | CPU | メモリ | SSD | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Beelink SER8 | Ryzen 7 8745HS | 16GB DDR5 | 512GB | Windows 11 Pro搭載 |
| GMKtec M7 Ultra | Ryzen 7 PRO 6850U | 32GB DDR5 | 1TB | USB4×2・Wi-Fi 6E対応 |
| MINISFORUM UM870 Slim | Ryzen 7 8745Hなど | 構成による | 構成による | USB4・3画面出力対応 |
Beelink SER8
Ryzen 7 8745HS(8コア16スレッド、最大4.9GHz)、16GBのDDR5メモリ、512GBのNVMe SSDを搭載したミニPCです。Windows 11 Proが入っており、Wi-Fi 6に対応しています。
メモリとSSDが基準を満たした、バランスの良い構成です。発売から時間が経っている旧世代のモデルなので、最新の販売状況を確認してください。
GMKtec M7 Ultra
Ryzen 7 PRO 6850U(8コア16スレッド、最大4.7GHz)に、DDR5の32GBメモリと1TBのSSDを組み合わせた、余裕のある構成のミニPCです。Windows 11 Proが入っており、USB4を2ポート、2.5GのLANを2ポート、Wi-Fi 6Eを備えています。最大4画面の出力に対応しています。
大量のデータを扱う方や、複数のブックを同時に開いて作業する方に向いています。ページには、メモリは最大64GBまで拡張できるとも書かれています。
MINISFORUM UM870 Slim
薄型のミニPCシリーズです。販売ページには、UM780L Slim、UM870 Slim、UM750L Slimが並んでおり、CPUはRyzen 7 7840HS、Ryzen 7 8745H、Ryzen 5 7545Uが掲載されています。HDMI 2.1、DP 1.4、USB4を備え、4K・60Hzで3画面の出力に対応しています。
メモリとSSDの容量は、ページに記載された構成で異なります。UM870 Slimのどの構成を選ぶかによって性能が変わるため、購入前に必ず確認してください。
購入前に確認したいチェックリスト
- メモリ:16GB以上か。増設できる機種かも確認する
- ストレージ:SSDか。容量は足りるか
- Windowsのバージョン:Windows 11に対応しているか
- Officeの有無:Excelが付属しているか、別途契約が必要か
- 保証とサポート:初期不良時の対応を確認する
※紹介した仕様は、楽天市場の販売ページの記載をもとにしています。価格やスペックは変動するため、購入前に販売ページで最新の内容をご確認ください。
まとめ
Excel・VBA向けのパソコンは、次の順番で考えるのがおすすめです。
- まずマクロの高速化など、買い替え前の対策を試す
- メモリ16GB以上・SSDを最優先で確認する
- CPUは作業量に合わせて選ぶ
- 使う場所に合わせて、ノートPCかミニPCを選ぶ
自分の作業内容に合ったスペックを見極めて、快適な作業環境を整えましょう。

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