「前任者が辞めた」「気づいたらIT担当になっていた」 「詳しいわけじゃないのに、なぜか自分がパソコンやシステムで困ったときの窓口になっている」「少しパソコンに詳しいだけでシステム担当にされてしまった」
こうした状況で、突然IT・システム担当もしくは暗黙の担当になってしまった方は少なくありません。 専門職として選んだわけではなく、 “なんとなく分かりそう”という理由で任されたケースも多いでしょう。
みなさんは今、「早くITスキルを身につけなきゃ・・・」ととても不安な気持ちになってこの記事を見ているかと思います。
実はITスキルを身に着けることには「社内での評価・信頼が上がりやすい」「将来の選択肢(副業・転職)」が広がり収入が増える」など自分自身にとって大きなメリットがあるんです。
この記事では、 いきなりIT担当になった人が何から学べばいいのか、 そしてITスキルを身につけることで得られるメリットを、 現場目線で整理します。
① いきなりIT担当になった人が最初に身につけるべきスキル
② ITスキルをすべてを覚えなくていい理由
③ ITスキルを身につけることで得られるメリット
④ 独学が不安な人向けの現実的な学習方法
いきなりIT担当になると、なぜつらいのか
- 「分からないことが分からない」
- トラブル時に頼れる人がいない
- 業者やベンダーの言葉が理解できない
- 本来の業務と兼任で負担が大きい
IT担当のつらさは、 技術的な部分はもちろんですが、「判断を求められる立場」にあることです。
さらにシステムに関連して、他部署の業務内容も把握しないといけなかったり、業者やベンダーとのやり取りも増えることから、その負担の大きさは計り知れません。
最初に身につけたいITスキルは「全部」じゃなくていい
ITスキルと一概に行ってもその内容は幅広いものとなっています。プログラミング、ネットワーク、セキュリティなど……これを全て覚えるとなったら膨大な時間がかかります。頭の良い人でも1年以上はかかりそうだし、独学で全て覚えなきゃいけないと想像したら泣きそうになります(笑)
ただ、このITスキルをすべてを完璧に理解する必要はありません。
まずは「業務を止めない」「専門的な会話についていける」ための 最低限のITスキルを押さえることが重要です。
さらに贅沢を言えば「業務改善に貢献できる」となお頼れるIT担当者となりますが、まずは上記2つを優先的に身につけていきましょう。
いきなりIT担当になった人が優先すべきITスキル
PC・ネットワークのIT基礎知識
IPアドレスやLANの仕組みを完璧に説明できなくても、
「何が原因になっていそうか」 を判断できるだけで、対応力は大きく変わります。
パソコン同士が通信できているのは、LANケーブルや無線(Wi-Fi)によって、同じネットワークに接続されているからです。
もし、1台のパソコンだけが他の機器と通信できなかったり、業務システムが使えなくなった場合、
ネットワークから切断されている可能性 が考えられます。
そのような状況であれば、
- LANケーブルが抜けていないか
- 無線(Wi-Fi)が切断されていないか
といった点を確認することで、原因を予測し、適切に対処することができます。
このように、基礎的な知識があるだけでも、
現象から原因を切り分ける力 を身につけることができます。
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Excelのスキル(関数やマクロ)
皆さんの職場には、それぞれ業務システムが導入されていると思います。
しかし、どの職場においても共通して頼られることが多いのは、ExcelやWordといったMicrosoft Office製品ではないでしょうか。
その中でもExcelは、日々の業務に幅広く使われており、
関数を使ったデータ集計や、マクロによる作業の自動化など、現場の効率を大きく向上させるツールとして重宝されています。
そのため、Excelの基本的な使い方に加えて、主要な関数や簡単なマクロが分かるだけでも、
「頼れるIT担当者」 という評価につながります。
Excelは専門的なシステムと違い、現場の多くの人が日常的に使うツールです。
だからこそ、Excelのスキルを身につけることは、IT担当者にとって必須のスキルだと言っても過言ではありません。
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トラブル対応・切り分け力
①でお話しした内容とも共通しますが、トラブルが発生した際に原因を特定できる力は非常に重要です。
そのためには、ITスキルに関する基礎知識はもちろん必要ですが、それ以上に
トラブル発生時に冷静に状況を整理し、判断する能力 が求められます。
焦ってしまうと、かえって原因を見誤り、解決までに時間がかかってしまいます。
私自身、社内でIT担当者を経験していますが、例えば「特定のパソコンでシステムが使えなくなった」という相談を受けた場合、最初に確認するのは次の点です。
- 現象は 1台のパソコンだけ で発生しているのか、それとも 他のパソコンでも発生しているのか
- 問題のシステム以外は 正常に動作しているのか
- LANケーブルなど、物理的に外れているものはないか
これらを確認することで、
- パソコン固有の問題なのか
- システム側の問題なのか
- 単純な接続トラブルなのか
を大きく切り分けることができます。
このように、基礎的なIT知識と冷静な判断力があれば、トラブル発生時でも慌てることなく対応することができます。
IT担当者として 安定した対応ができるかどうかは、この初動判断にかかっている と言っても過言ではありません。
業者・ベンダーと話せる力
IT業者やITベンダーは、当然ながらITのプロです。そのため、打ち合わせでは専門用語が多く使われることも珍しくありません。
しかし、それらの専門用語をすべて理解する必要はありません。
もちろん、最低限の基礎用語は身につけておく必要がありますが、それ以上に大切なのは
「質問できること」、そして 「違和感に気づけること」 です。
業者やベンダーはITの専門家ではありますが、あなたの職場の業務内容や現場の事情まで詳しく知っているわけではありません。
そのため、提示された提案が 本当に自分たちの職場に合っているのか を考え、判断する力が求められます。
わからないからといって、すべてを任せてしまうと、結果的に「使いにくいシステム」や「現場に合わない仕組み」になってしまうこともあります。
ITに限らず、専門家の話をそのまま受け入れるのではなく、
自分たちの立場で考え、必要に応じて質問し、納得したうえで判断する力 はとても重要なスキルです。
わからないことを理由に、業者やベンダーに丸め込まれてしまわないよう、
「話せる力」「考える力」 を身につけていきましょう。
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ITスキルを身につけると得られる3つのメリット
仕事のストレスが大きく減る
「分からない」「判断できない」状態が続いたまま、
社内の職員や業者、ベンダーから次々と問い合わせを受けると、精神的にとても辛くなります。
こうした状況から、IT担当者はプレッシャーを感じやすく、追い込まれがちです。
しかし、ITに関する基礎的なスキルが身についているだけでも、対応に余裕が生まれます。
余裕を持って状況を判断できるようになると、自然とストレスも大きく減っていきます。
ITスキルは、仕事を効率化するためだけでなく、精神的な負担を軽くするためにも重要です。
社内での評価・信頼が上がる
職場を見渡してみると、意外とパソコンが苦手な人は多いものです。
また、ある程度パソコンに慣れている人でも、エラーが発生すると慌ててしまい、どう対応すればよいか分からなくなることがあります。
そうした場面で冷静に対応し、トラブル解決を積み重ねていくことで、
「この人に聞けば大丈夫」 という存在になっていきます。
その結果、社内での評価や信頼が高まり、自然と周囲との関係も良くなります。
評価・信頼が上がることで相談もしやすくなり、業務全体も進めやすくなっていきます。
将来的な選択肢や収入が増える(転職や副業など)
ITスキルは、業種や職種を問わず、さまざまな仕事で活用することができます。
そのため、スキルを磨くことで、転職や副業といった新たな選択肢につなげることが可能です。
実際に、ExcelやVBA、業務改善の知識を活かして、
社内でのキャリアアップや、個人での仕事獲得につなげている人も少なくありません。
ITスキルは、収入面だけでなく、
自分の働き方や人生の選択肢を広げてくれるスキル と言えるでしょう。
ITスキルを身に着けるために「学習サービス」を使うのも現実的
書籍やネット記事だけで独学で学ぼうとすると、 「どこまでやればいいか分からない」「調べてもわからない」「自分だけでは限界」 という壁にぶつかりがちです。
最近は、IT担当・非エンジニア向けに作られた オンライン学習サービスも増えています。
ITの基礎を学びたい方におすすめの学習サービス
ITの基礎から学びたい方におすすめの講座です。
ネットワークやセキュリティなど、さまざまなIT分野に関するコースが用意されています。
- IT担当者・システム担当者になったばかりで、何を学べばよいか分からない
- まずはITの基礎スキルを身につけておきたい
特に「何から学べばいいか分からない状態」の人には、体系的に学べるこの講座は相性が良いです。
ITの全体像を理解し、業務に必要な基礎知識を身につけたい方は、ぜひチェックしてみてください。
Excelの基礎から応用まで幅広く学びたい方向けの学習サービス
Excelを基礎からしっかり学びたい方におすすめの講座はこちらです。
入力や表作成といった基本操作から、
関数・ピボットテーブル・データ分析まで、業務を効率化するためのスキルを段階的に学ぶことができます。
「Excelをこれから本格的に使えるようになりたい方」
「仕事をスピーディーに進めたい方」
といった方に向けた内容となっています。
また、将来的に Microsoft Office Specialist(MOS) の取得を考えている方にもおすすめの講座です。
Excelの基礎から応用までを体系的に学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。
ExcelVBA・マクロを学びたい方向けの学習サービス
Excel VBA・マクロをこれから学びたい方におすすめの講座はこちらです。
- VBAやマクロがまったく分からない
- プログラミングの知識はないが、業務を効率化したい
- Excel作業を自動化できるようになりたい
このような方に向けた内容となっています。
VBAの資格取得を目指すコースや、実務で役立つ内容を重視した実践向けコースなど、目的に応じた複数の講座が用意されています。
また、講座費用の20%が戻ってくる制度 があるコースもあり、コスト面が気になる方にも安心です。
ぜひ、ご自身の目的やレベルに合ったコースを見つけてみてください。
「全部自分でやらない」という判断もITスキルの一部(外注)
IT担当者にとって重要なのは、すべてを自分で抱え込むことではなく、適切に判断することです。
Excelの高度なマクロ作成や業務改善など、
自分ひとりでは対応しきれない部分については、外部に相談することも有効な選択肢の一つです。
ツール開発の外注や、依頼時の考え方については、下記の記事で詳しく解説しています。
興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ|いきなりIT担当になっても、少しずつでいい
- 最初から完璧なIT担当である必要はない
- 基礎スキルだけでも業務はかなり楽になる
- 学習サービスや外注を使うのは「正解」
いきなりIT担当になったことは、 不安で大変かもしれません。 ですが、正しくスキルを積めば大きな強みにもなります。


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